<プリウス>タクシー「乗車拒否が心配」 リコールで波紋(毎日新聞)

 トヨタ自動車が新型「プリウス」のリコールを届け出た9日、タクシー業界や自治体にも波紋が広がった。環境面への配慮やエコカー減税の影響で人気のプリウス。修理には順番待ちも予想され、そのまま営業を続けるしかない個人タクシーの運転手は「早く問題が解決してほしい」と話した。安全面への不安から使用中止を決める自治体も相次いだ。

 東京都足立区の個人タクシー運転手、西村裕幸さん(52)は昨年10月、5カ月待って新型プリウスを購入した。「購入から約2カ月後、下り坂でブレーキの不具合を感じた」という。未修理のままでも営業を続けるという西村さんは「女性客が『プリウス怖い』とつぶやいたのはショックだった。作業が終わるまで気をつけて乗るが、乗車拒否されないか不安。早く問題が沈静化してくれれば」とため息をついた。

 一方、営業車数十台がリコール対象となった都内のタクシー会社の担当者は「乗務員からは何の苦情も来ていない。対応はできるだけ早くする」とだけ話し、具体的な影響や対策については口を閉ざした。

 自治体にも影響が出た。トヨタのおひざ元、愛知県豊田市は1台をリースで使っているが、「たまたま12日が点検日なので今は使用していない。今後のトヨタの方針をみて対応を決める」と言う。3台の使用中止を決めた新潟市は「不安がある以上、乗らないという判断をせざるを得ない」と説明。副市長が公用車として使用する奈良市は、9日夜から別の車の使用を決めた。横浜市、堺市や岡山市でも使用を見合わせている。

 一方、リコール対象車63台を有する宮城県は「ブレーキの不具合の報告はない。安全運転の励行で対応する」として使用は自粛しない方針。

【関連ニュース】
トヨタ:プリウスなどHV22万台超のリコール届け出
ハイブリッド車:接近知らせる装置でガイドライン…国交省
米国務長官:日本のエコカー減税を懸念 制度が排他的
トヨタ:新型プリウスのリコール検討 日米で30万台
エコカー:補助対象に輸入43車種を追加…経産省

<鳩山首相>支持率下落「謙虚に真摯に受け止める」(毎日新聞)
サンラ・ワールドを捜索 未公開株投資で巨額集金 金融商品取引法違反容疑 警視庁(産経新聞)
無登録営業容疑 投資顧問会社を家宅捜索 警視庁(毎日新聞)
雅子さま「良くなられた」…東宮職医師団(読売新聞)
鳩山首相、田村氏入党「連立変わるはずもない」(産経新聞)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。